銭ゲバ

銭ゲバ 最終回感想~割と満足~

終わりましたね。銭ゲバ。

まず、最後まで見続けた皆様と互いの健闘を讃えあいたい気持ちでいっぱいですwine

ひとケタ台に落ち込む視聴率の中、ここまで見続けた私たち(勝手に一体感coldsweats01)は、むしろ回が進むにつれどっぷりはまっていった…。そんな自虐的ドラマファンにとって、今回のラストはどうだったのか。

私は、結構満足。

まず、異常に長い回想&妄想シーン…。風太郎が描いていた「幸せ」像と、現実とのあまりの違い、それなのに、現実と全く同じセリフが随所にちりばめられてるから、案外リアリティがある。だからこそ、ほんのちょっとのボタンの掛け違いで、風太郎はこっちの人生を選ぶことができたんじゃないかと…。風太郎の強烈な後悔がわかるから、息が詰まる。

そして、初めて「死にたくない」ともがきはじめた風太郎。あたかも直前で緑が何か事を起こすんじゃないかと思わせるような、小屋の外から風太郎を映す思わせぶりなアングルが増え…しかし、緑は最後まで見届けた。

ここが良かった。残酷だと思ったが、ここで止めて何になるというのか。むしろ、しっかり恐怖を味わって、幸せを熱望して果てたことで、償い…にはならないが、罰を受けることはできたのかも知れない。

…だから、悲しいラストだったけれど、すっきりはした。ただ…最後の最後でもう一回、爆破前にシーンを巻き戻して風太郎の独白シーンがあったのは、別になくても良かったような気はする。銭の恐ろしさ、金に支配される世の中の虚しさ、…にも関わらず銭に振り回される人々の存在…みたいなことを再確認してたようだけど、それはわざわざセリフにしなくても、このドラマを見ていた人みんなに伝わっていると思う。

ここだけ、「?」だったけど、全体的には満足した。

あと、このドラマを見てきて好きになったり、「やっぱりすごいや」と思った俳優さんがたくさんいたのがとても嬉しい。

もちろん、松山ケンイチさん。…特に今日のような妄想シーンで全く別のキャラクターを見せられると、恐ろしいものすら感じる。

そしてミムラさん。他の女優さんとちょっと違うのが演技でじゃなくて、素で「芯が強い」のだろうなぁと思うところ。こういう強い役を演じているところをどんどん見たい。

それから、木南晴夏さん。今日の妄想バージョンの茜はかわいかった。しぐさや表情でかわいい子にも陰気な子にもなれる。天才的。

椎名桔平さんは今日のスーツ姿を見て、改めて「やっぱりかっこよかったんだなあ」と思い出した。

りょうさんのコメディエンヌぶりも結構良かった。いつも、できる女役が多いから。

はぁ…銭ゲバが終わって放心状態。

これでようやく新ドラマチェックにうつれるかな。

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銭ゲバ 第8話感想~あと二人~

白夜行、砂の器、銭ゲバ…犯罪を犯した主人公は、最後の最後、きっちり追い詰められて初めて救われます。

風太郎(松山ケンイチ)を追い詰めてきた存在が、伊豆屋の人々、茜ちゃん(木南晴夏)、緑(ミムラ)、父(椎名桔平)、刑事(宮川大輔)。

ラストに向けて、次々と最終攻撃が始まり、茜ちゃん・刑事が散り、今週はついに伊豆屋の人々が散ってしまった。

しかし、攻撃(?)は着実に風太郎にダメージを与えている模様。

風太郎を唯一理解した茜ちゃんの死は風太郎を狂わせ、これまで全くなかった罪悪感・喪失感が表出するように…。

そして、金に目がくらんだ伊豆屋の人々の醜い行動…自分は金に魂を売ったが、金に支配されない人々もいる。この事実はこれまで風太郎の銭ゲバとしての生き方を否定するものでもあり、しかし、羨望の対象となる存在でもあったはず。母のような清貧な人々が金の前にもろくも崩れる姿に風太郎は何を思ったか。

彼らにとどめを刺そうとして、ふっと空(クウ)を見て、そのまま去ったのは何を見た(思った)からなのか。

空中を見ると「茜ちゃん?」とばかり思ってしまうが、そうでもないような気もして…。

そして、とどめは父が使いきれない金を返しにきたこと。金のために転落する人を目の当たりにし、金を得ても幸せになれない父を目の当たりにし、すべてに自分の姿を投影した結果、死を選ぶしかなくなった。

しかし!このまま死んでも風太郎の心は救われない。しかも、このまま死んだら、あと30秒くらいでドラマが終わっちゃうしcoldsweats01

さて、風太郎を追い詰めることによって救済する可能性のある人物はあと二人。父と緑。風太郎の思い出の中の母親も入れたら三人か。

人の事は言えませんが、銭ゲバをここまでずっと見てきた人たちは、ドラマにえらく重いものを求める人々ですよね?うるさ型というか…(笑)。

どんなラストでも賛否両論でそうですが、こんなハードルの高い仕事に取り組もうとしている作り手の皆様に改めて敬意を感じます。よってどのような展開でも楽しみに待ちます!

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銭ゲバ 第7話感想~絶望~

犯罪者が主人公の悲しいドラマと言えば、「白夜行」とか「砂の器」があるが、いずれも主人公が追い詰められてこその終結だった。(白夜行は主人公の死。砂の器は主人公の逮捕。)

では、銭ゲバで主人公を追い詰める存在は誰なのか?

物理的に追い詰めるのは、荻野(宮川大輔)。

精神的に追い詰める存在は…

まず、父(椎名桔平)。風太郎(松山ケンイチ)のいかれっぷりの更に上をいくかと思われる狂人ぶりで、この父を呪えば呪うほど、風太郎は自身のDNAをも呪うことになるに違いない。

そして、茜(木南晴夏)の無償の愛。同じく伊豆屋の皆さんの清貧さ。貧しくとも心美しく、風太郎を愛し続けた母親を思わせる、「北風と太陽」でいうところの「太陽攻撃」で風太郎を精神的に追い詰める存在。

で、一番の本命が先週覚醒した女神(…と私は呼んでいる)、緑お嬢様(ミムラ)。風太郎の背丈を計った柱にまるで少年時代の風太郎に同情を寄せるかのように触れながらも、風太郎の父に「死ぬんですものね。」と言い放つ冷淡さは、女神のようでもあり魔女のようでもあり、やはり最強キャラだ。

しかし…今回だけで、物理的に追い詰める存在であるはずの荻野も、無償の愛を注いでくれた茜ちゃんもいなくなってしまった。

呆然とする風太郎と一緒に、私もテレビの前で呆然とした。絶望した。

次回は?次回はどうなってしまうの!?予告は?

…と、ぎりぎりまで予告を待ったが、結局予告は無し。HPを確認するも、こちらにも画像は無し。これは気になる~。

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銭ゲバ 第6話感想〜救いの女神〜

ついに女神が覚醒した。

貧しさゆえに邪悪な悪魔にとりつかれてしまった風太郎(松山ケンイチ)。犯した罪はあまりに重く、もはや死をもってさえ償えるかどうか分からない。しかも自分ではもう、自身に巣くった悪魔をどうすることもできない。

あの菩薩のような顔のみどり(ミムラ)は、やはりそんな風太郎の汚れきった魂を浄化する役割を果たすらしい。たぶん。

しかし、あの正気を失い焦点の定まらない目がいつか「カッ」と見開くんじゃないかと、そんな気配はずっと漂わせていたけど…あのタイミングできたか〜。いやぁ。ド迫力だったcoldsweats02

ミムラさんの柔和な顔とギャップがあるから尚更。

私はどちらかっていうと貧乏育ち派だから、つくづく思うけど…いやぁ、女はお金持ちの方が気も強いし、根性もあるよね。私見だけど。身の周り見ててもそうだもの。「風と共に去りぬ」のスカーレットとかもそうじゃない?誇り高き女は決して負けない。(…あぁ、スカーレットは”身の周りの人”ではありませんでしたsweat01

それからもうひとつ、本当に男は悲しいくらいにマザコンなんだなぁと。

墓前の独白が印象的だった。

しかし、今回は非道な事をしては泣くの繰り返しで見ていて疲れる回だった。風太郎の精神も限界にきているけれど見ている方もこの50分がギリギリのラインですわwobbly

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銭ゲバ 第5話感想~誰か~

録画していた銭ゲバをたった今、見終わった。

しばしの放心状態。

あまりに入り込みすぎていたのか、放心状態から解けると涙が。

どうすれば風太郎(松山ケンイチ)は救われるのか。…誰か、救ってやってほしい。

そんな事をしたらドラマが終わっちゃうと思いつつも、金をばらまきながら風太郎が今にも飛び降りてしまうのではないかと、しかも、もう風太郎は死によってしか救われないのではないかと思ってしまう回だった。

芽生えかけた義父(山本圭)との情愛にも、同じ境遇の男(柄本時生)との間の友情にもあえて目をそむけて「銭ゲバ」となることを誓った風太郎。今までよりも増大した狂気を隠した表情でついに社長就任。

これでまだ第5話なんて。見ている私の精神力は最終回まで耐えられるんだろうか。…というか、作っている皆さんも大丈夫なんだろうか。

脚本の岡田さん、演じている松山さん(この若さでこの怪演!)、ミムラさん、木南さん、椎名さん…演出をしている皆さん。心配しています。

これを見ていて思い出したのが、「わたしたちの教科書」。坂本裕二さんがいじめが原因と疑われる自殺を暴く、ものすごく重いテーマを真っ向勝負で書いていたが、あまりの重さに途中で息切れしたような気がしてならなかった。すごく良かったので本当に残念だった。

銭ゲバでは最後まで全力疾走できるのか。本当に身をすり減らすような仕事なのではないかと推察するが、頑張ってドラマ史に残る作品をぜひ作ってほしい。

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銭ゲバ 第4話感想~怖っ!笑顔の独白~

今回の風太郎(松山ケンイチ)はよくしゃぺったなぁ。

アカネとの結婚を断ったあとのぐるぐるまわる画面の中での、「お前らはこういう貧乏人が好きなんだ。」という序盤の長い独白と、土に埋まった白川(田中圭)に花を持ってルンルンの笑顔での陽気なおしゃべり。

あれは怖かった。「怖いよ~」と思って見ていたら、もっと怖いお父さん(椎名桔平)の登場shock

父親の気味の悪さといったら…。親子二人になった時に金持ちに悪態ついたあとで、「風太郎クン、今お父さんに共感した?」と言ってケタケタと笑ったところなんかもうwobbly 

ああ、このお父さんには一生かなわない。

しかも、風太郎の一番の敵であり、一番の理解者が父親なんだなぁと、悲しくなる場面だった。

更に、今日、盛り上がったのは定食屋でついに行方不明の青年(松山ケンイチ 二役)が現れたこと。絶対登場しないといけないって流れでもなく出てきたので、まあ、これはサービスって感じでしょうか。単純に松山ケンイチのカメレオンっぷりが堪能できておもしろかった。

カメレオンと言えば…昨日見てきた「20世紀少年」に小泉響子役でミドリ(木南晴夏)が出ていてびっくりsign03ちょっととぼけた明るい女の子の役で、全然違う雰囲気だから、はじめは気がつかなかった。ちょっとふっくらした頬と表情がかわいくて、ちょっと今後が気になる女優さん。(ああ、ちなみに映画は、1章と比べて、いろんなエピソードを一生懸命消化しようとしていて原作未読者には意味不明な感じでしたcoldsweats01。そうは言っても最終章は絶対見るけど。)

…さて、今回の銭ゲバはいつもとちょっと違うな、と思ったのは私だけでしょうか。

風太郎がよくしゃべりすぎかな。あと、松ケンの二役やら、アカネの顔がお札になっちゃうCGやら、父登場やら、死体掘り起こしやら、出来事や趣向を凝らした演出が多くて、いつもより俗っぽくなってしまったような…。お札CGはいらなかったよなぁ。

まあ、それにしたって、今期ダントツナンバー1の面白さは変わらないので、次週も心待ちにして見る予定です。

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銭ゲバ 第3話感想〜今後に向けて〜

第3話にして3人目の犠牲者が出てしまった。

三國家から不信感を持たれていた風太郎が、金で雇った男にお嬢様を襲わせ、体を張って助ける事で信頼を勝ち取った。そして、その筋書きを見破ったお坊ちゃま(田中圭)を殺ってしまった…。

いくら風太郎の生い立ちが同情すべきものであっても、さすがに3人目。「理解できる」とか「仕方ない」とは誰も思わないだろう。
しかし、私はこのドラマが好きだ。貧しくても気高い心があれば幸せになれる、なんてきれい事を言わない。貧困はつらい。貧困は心を蝕む。貧困は犯罪を生む。

貧乏人はいなくならないと風太郎は言うが、貧乏から抜け出すつもりがあれば抜け出せるルートは残さなくては。勉強すれば仕事につける。お金が無くても学校で必要な事は教えてくれる、という仕組み。(今は塾でしかまともな勉強ができませんからshock

まあ、とにかく色々考えるきっかけになるし、松山ケンイチの怪演は見ていてゾクゾクする凄さなので、非道な主人公から視聴者が離れていかないように、何とか支持率(同情率?)アップにつながる場面を増やして欲しい。

具体的には
子供時代のシーン。…健気でかわいい子供時代。耐え続けた子供時代を見るとわずかながら同情心が芽生える。(私の好きな子役No.1の斎藤隆成君が見たいだけかもsweat01

定食屋のシーン。…単純に面白いし、風太郎が唯一無防備な姿を見せる場所だから。

最後まで見届けたいので、どうかお願いしますsign03

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銭ゲバ 第2話感想~呼吸困難~

第2話が終わった。息のつまるシーンが多く、呼吸困難になりそうwobbly

今日は、風太郎に生きる目標ができた。

三國家のっとりという目標。そのためにお嬢様に近づくことにも、気難しい妹の心に上手くつけこみ、まんまと成功。

あろうことか、このドラマ。主人公の思い通りになればなるほど、主人公がそら恐ろしく感じるとともに、哀れに感じ、つらくなる。そういう風に作られている。

このドラマのハッピーエンドってどうなることなんだろう。「まんまと財閥乗っ取り成功scissors本当は憧れていたキレイなお姉さんの方と結ばれましたheart04殺人罪の疑いも晴れちゃいました~shineってな結末を望む気分にはなれないわけで。

結局、私たちは、彼(風太郎=松山ケンイチ)の罪が暴かれ、罪を償い、もとの無垢な心を取り戻すことを望みながら見るしかないわけだ。何て辛いのか。そしてそれを、ぬくぬくとした部屋で見ていることは偽善じゃないのか?…と、まあ、ここまで追い詰められてしまうのだ。

恐ろしいドラマ。あ~息が苦しい。

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銭ゲバ ~絶句!~

個人的につけていた期待度★5つの「銭ゲバ」が始まった。

天才子役の斎藤隆成君と、松山ケンイチの怪演で予想以上の衝撃的な作品になっていたtyphoon

ちょっとした身の上話をすると、どどんこ家もちょっと貧乏だったらしく、学生時代は家賃23000円の風呂なし4畳半のぼろアパート(風太郎のおうちと似ている!)に住み、奨学金を借りながら卒業した。まあ、しっかり5科目勉強して国立に行けばよかったわけなので、自業自得なんだけど。

私の場合はその反動が家への執着となり、今の住まいは私名義で、ローンも夫じゃなく私が払っているscissors (不動産販売会社の人からは、夫が外で女を作っても家は残るから大丈夫!と変な太鼓判を押されたcoldsweats01

そんなわけで、貧乏人の持つ「成り上がり志向」に何となく共感を抱きながら見始めた…

が、しかし!

途中で風太郎の抱える心の闇の暗さ、深さについていけなくなってしまった。

もう、見守るしかないよ。風太郎!早くあのころの無垢な笑顔を取り戻してよぉぉ~。

ミムラ演じるお嬢さんとの関わりは、風太郎の闇を晴らすのか?それとももっともっと深いところに落ち込んでいってしまうのか?…これは生半可な覚悟じゃ見守れません。

このドラマ、スポンサーが降りたり、クレジットに名前が載るのを拒否したりしたとか。(wikiより)確かに「有害図書」が原作では危険すぎる。でも、こんな不況下、金が無くて、仕事が無くて、世の中が憎くて、何もかもが恨めしくて…そんな社会が生み出した醜悪な感情から目をそらさずに作ったドラマなら、作品として必要なんじゃないか?

 コカコーラ、堂々と提供していてえらいぞsign01庶民の味方sign03

でも、人のものは盗っちゃダメだぞ。風太郎。来週も見るから(*´σー`)

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