ありふれた奇跡

ありふれた奇跡 最終回感想~見てよかった~

やっぱり見るのが後回しになりがちな「ありふれた奇跡」…ようやく最終回を視聴。

見どころは、母親どうしの静か~なバトル。「今、幸せ?」という問いかけで互いの気の強さを認め合うところ…いいなぁ。こんな会話、してみたく…はないけど生で見てみたい。

そして、父親どうし。女装という共通の趣味(これは「ありふれて」ないsign03)を隠しとおすことを誓い合いながら、「人生、これくらいの(隠し)事が無いと面白くない。」と開き直るところ。いいなぁ。この大人の開き直りも。

で、最後は翔太(加瀬亮)が祖父(井川比佐志)に食ってかかる場面。あんな偏屈な老人に対して、言う言葉といったら「わからずや!」「頑固者!」くらいしか思いつかない私からすると、翔太の「用心のしすぎなんだよ。」「用心したら相手も用心する」「信じて相手にも信じてもらったことは無いのか。」「こわがるなよ。」……という言葉の数々にはほとほと感心してしまった。

いい男じゃないか。と。

それで、さすがにおじいちゃんも二人を認めて、穏やか~なハッピーエンド。

「オレ、一人じゃないよ。」という陣内孝則のセリフでエンディングに移った時には、じんわりとした感動が。

本当に、地味な話だったけど、登場人物のセリフを一言一言味わいながら見られるいいドラマだった。

それにしても、途中途中で挟まるauのCM…、仲間由紀恵が子供に昔話を読み聞かせようとすると、子供が「まとめて話してよ」と生意気な注文をし、まとめて話すと「えっ?」と不満げな反応を示すあのCM…ムカムカするgawk

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ありふれた奇跡 第7話感想~

つい最近、大学時代の友人との飲み会があった。

私も含め男女6人中3人がバツイチだった。

6人中5人が結婚していて(またはしていた)、子供がいるのは1人だけ。

結構いい歳なんだけどねcoldsweats01

で、更に、一人が言った。

「6人いて、心の方が全員健康っていうのは珍しいよね。今、その位の勢いで、増えてるでしょ?そっちが具合悪くなっちゃう人も。」

…まあ、何が言いたいかというと、「結婚して、仕事に就いて、子供を二人くらい産んで、家を買って、職を失わず、子供から殺されそうになることもなく、心健やかに過ごす…」という至極当たり前の人生を歩むのが奇跡と言っていいほど難しいってこと。

これだけ当たり前の人がいないってことに気づくと開き直れるけど、そうなるまでは結構大変。一番つらいのは、自分の価値よりも、親や親せきの価値観に照らし合わせた時に、受け入れられないだろうと感じること。

佳奈も「おばあちゃんだけには知られたくなかった」と言っていた。

第6話と7話のありふれた奇跡の老人たち(井川比佐志と八千草薫)は、そういう意味でものすごく残酷だった。その世代の持つ価値観や時代の背景を考えたら、責める気になんかなれない。でも、「普通であること」を要求するっていう、彼らにとってはささやかな願いが現代においては残酷な願いだ。

この老人たちは、例えば、「侮辱した相手には直接会って謝る」とか、当たり前だが、とても難しいことをきちんと筋を通してやろうとする立派な人間だ。そんな立派な人間が、大人として熟考した上で「子供ができないならお断り」と言うのだから感情的に言うより尚更、性質が悪い。

相変わらず、このドラマは重いなぁ。

このそれぞれの立場でとっても正しくて、正直に生きている人達の静かなぶつかり合いに一体どんな着地点を用意しているのか、とても気になる。

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ありふれた奇跡 第5話感想~ババくさい?~

見るのが滞ってしまうドラマには2種類ある。

1つはどうでもいいドラマ。もう1つは見るにあたってコンディションを整えなくてはならないドラマ。

ありふれた奇跡は、後者に属するため、ついつい滞ってしまい、ようやくまとめて視聴した。

例えば

子供ができない佳奈子(仲間由紀恵)の前で、何も知らずに「母はえらい」と発言する警官を一生懸命止めようと「警察官!そこまで。」と呼びかける藤本(陣内孝則)。(警察官!ってcoldsweats01

子供の描いた絵について「どうして『見せて下さいよ。』とか言ってこないんだ。」とぶっきらぼうに翔太(加瀬亮)を責める左官職人の先輩(松重豊)。慌てて「才能がある」と見え見えのお世辞を言うも、まんざらではない表情を浮かべる先輩。日ごろは怖いのに。

これらはすべて伏線として描かれている場面だが、「人間って日常的にこうやって互いを思いやったり、小さな事に喜んだりしてるんだなぁweep」とじんわりとした感動を覚える。役者も丁寧に丁寧に演じてる感じ。

そういえば、オギャーと生まれてから子供時代~若年期は人間は動くものを見るのが好きだが、大人になり、更に年をとるにつれ動かないもの(仏像?盆栽?)に心惹かれるようになると聞いたことがある。

この地味な動きの少ないドラマにじんわり感動してる私はもしやババくさい

いやいや。上質なものがわかる大人ってことで。

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ありふれた奇跡 第3話感想~おかしな二人~

初回で、山田太一さんの脚本の独特の魅力に心惹かれたにも関わらず、第2話は見逃してしまった。

今日は第3話を視聴。

「死のうとしたことのある人の会」なる名称でデートを重ねる二人。ついに、「なぜ死のうとしたのか」を翔太(加瀬亮)が明かそうとする段になって、なぜか会員として更に藤本(陣内孝則)を呼んでいた加奈(仲間由紀恵)。

あまりに読めない行動に「あの女、おかしくないか?」と藤本が言っているというのに、一生懸命「おかしくない」とかばう翔太。

いや、おかしいよ。二人ともね。

本人たちが全否定するのをよそに、息子に(孫に)美人の彼女ができたと喜ぶ父と祖父。

ドラマが映す風景や家族はどこか懐かしい感じがするが、実は、核家族社会で二人の主人公のように祖父母と共に暮らした経験のある人の方が少ないのではないか?

私も一緒に暮らしたことは無いし。

「ありふれた」というタイトルとは裏腹に、二人を取り囲む環境は、古臭くそこがどちらかと言うと変わってる。

何で見ちゃうんだろうな。このドラマ。面白いってわけじゃなくて「気になる」。

①加瀬亮の演技が気になる。地味~な行動がとてもうまい。お風呂でお湯をちゃぷちゃぷ跳ね上げながら、思い出し笑いするところとか。

②二人の会話が気になる。普通なら心の中で思っているだけの言葉であったり、または感情としては湧き上がってくるけど、言葉として形作らないような言葉が出てきて、「へえ。」って思う。今日のところでいうと、お店で啖呵をきって出てきたと思われる加奈が、「こういうことすると、揺り戻しがくるの。子供っぽくなかった?」ってところとか。

あぁ、カッとなって怒っちゃった後に恥ずかしくなるあの感情は「揺り戻し」ってやつだったのか。

③二人の関係の進展が気になる。こんなおかしな二人が(おそらく、こう変わっていては他の人とは絶対付き合えない。)どうやって、男女の仲になっていくのか気になる。

色々な人の感想も見てみると、このドラマは好き嫌いがはっきり分かれるんですね。分かれるポイントはどこなんでしょう。そこが私にはいまいちつかめてないです。誰か理屈づけを是非…。

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ありふれた奇跡第1話感想

ありふれた奇跡~期待度★2つ(どどんこ評価)を視聴。

★2つの最大の理由は「山田太一」というビックネームに恐れをなし、私にはその良さがわからないかも知れない、というびびりゆえcoldsweats01

でも、セリフの良さはしっかりわかった。すごくわかった。(ホッ)

ドラマ冒頭の陣内孝則の独白とか。メールアドレスを聞こうとした加瀬亮…それをやっぱりいい、と思いとどまったら「私がためらったから?」「プライド高いんだ。」と仲間由紀恵が指摘するあたりとか。八千草薫演じる祖母が意識の無い友人と電話で話した後に「落語聞きたくなっちゃった。」というところとか。

さすがに、人間観察も、経験値が違うっていうことか。

しかし同時に、年寄りっぽさはど~うしても否めない。「世の中そう勝手もしてられませんね。」ってセリフから始まる駅から駅まで歩く仲間由紀恵と加瀬亮の会話なんか…画面を見ながら、おじいちゃんおばあちゃんに置き換えて、空想して笑っちゃった。(もちろん嘲笑じゃなく微笑ですが。)

同じ出来事を同じように感じる、そんな人と出会うことは確かに奇跡と言っていい。そういう意味で、このドラマは「奇跡」から始まった。

そして、何の変哲もない日常を生きているように見える登場人物一人一人が、本当は何を抱えていて、何を乗り越えているのか?そこで生まれる奇跡の一つ一つを見逃さずにしっかりと見つめていく…そんなドラマと見た。

でも、これって…う~ん。時間がないと付き合えないかもなあ。ちゃんと聞いてないとセリフも味わえないし。

忙しくなったら優先順位が下がっちゃいそうだけど、とりあえず、見られるとこまで見てみるかな。

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